私の考えるバナナマンのコントの特徴
*あくまで私の考える。
*大きな傾向なのでもちろん例外はある。
店員と客とか、講師と生徒みたいに(ベタな)初対面のコントがとても少ない。
旧知の仲というか、ツーカーの会話で進行していくことが多い。
登場人物はあんまりぶっ飛んでない。(まぁ最近は妖怪やゾンビも出てくるけどw)
台詞もボケ然とした面白いことを言うより「この場面で言うから面白いこと」を「面白い言い方で言う」方が多い。
そのため二人の演技力に依存してる部分が大きい。
だからバナナマンのコントを他のコンビがやっても面白くならない。そういう意味ではアンジャッシュ(前に番組で自分達のコントを「俺らじゃなくてもできるコント」「俺らよりちゃんと演技できる人がやったほうが面白くなるんじゃないか」的なことを言っていた)と真逆の指向と言えるかもしれない。
あと言葉数が比較的少なく、表情や動き、間で伝える割合が多い。気がする。(「キャンプファイヤー(ばんちゃん)」「Are you satisfied now?(パンメン)」「先輩とオマエ(陸上部のオマエ)」あたりは日村さんの無言語の芸が光る。この辺は狙い過ぎの感もあるけど、やっぱあの絵力はすごい。)
西のコントにありがちな(FUJIWARAがあえてやってるような)冒頭に無理やり入れる説明もほぼ無いし__あっても自然にするから__前後の物語を想像させる。
こういう特徴は「生活」と「人と人との関係性」にフォーカスしてるから出てくるんだと思う。
ベタ(突飛な人物が明確なボケをする)ではないが
シュール(超現実)でもない演劇的なコント。
ーー追記ーー
そういう指向を突き詰めると東京03チックになるんだけど、バナナマンがそうなってない(=日常によりすぎてない)のは、演技やビジュアルで、日常ではありえないような振り切れ方をしてるからだと思う。単に演技力が高いだけでなく「日村さんの陽のモンスターっぷり」と「ヤバ設楽」があるおかげ。