ウラガミ

いわゆるチラ裏

批判と嘲笑と

モヤモヤ。

読みました。

案の定ブコメでは爆笑の渦、ツイッターでもコラが出回っていたり、ニコ動でネタ動画がアップされています。あ、あとフジテレビ『バイキング』では早速アンガールズ田中さんがモノマネされていたみたいです。

この潮流どう?

で、そんな状況の中、書き起こし記事のメタブでは

seagullwhite
こうやって「箸にも棒にもかからない人間をあざ笑う」有様のほうがよほど気持ち悪い。弱い者いじめしてそんなに楽しいか? 対処の仕方違うだろ。粛々と辞職を促すかリコール請求するのが筋。

n-styles
人前でパニックになったらこれだけ量の誹謗中傷と嘲笑を全身で受け止める覚悟が必要ですよというコメントたち。恐ろしい。

masa_bob
女性議員へのヤジと不倫の過去を切り分けることはできても、パニック症状と政務活動費の不正疑惑を切り分けることはできない人たち。不正疑惑があるなら病気かもしれない症状でもネタにしていいんですかね?

atawi
「ネタなら許される」文化の横行の方が目に余る。異質さの排除、いじめの構図をすべて私憤で覆い隠すのもな。

といった意見が書かれています。
私も「叩いていいムードになったら何してもいい」みたいな風潮は嫌いです。まだ支出の詳細がはっきりしておらず、野々村さんがどんな人かもわからない内に安易に茶化して嘲笑するのもどうかと思います。

とくに嘲笑するムードが充満してしまうのはよろしくないと思います。まぁあの会見が思わず笑っちゃうようなものだったことは否定しませんが*1、笑いとして消費するのがメインストリームになってしまうと今回の「不自然な政務活動費の実態」という問題の本質が追求されにくくなることも考えられます。その辺をきっちり切り分けて考えられるような人ばかりではありませんしね。

批判自体はされるべき

もちろん、だからといって野々村さんに対して批判するべきじゃないとは思いません。

会見中はパニックを起こしていて正気じゃなかったとしても*2、会見後に報道機関へ向けたFAX*3は批判されるべきものだと思いますし。

県議をやる以上マスからお金を貰ってマスに向かって仕事をしてるわけで、「なんかまずいことをし(それがバレ)たらこの人達からボッコボコにされるぞ」って覚悟が必要じゃないですか*4。でもあのFAXからはそういった意志を感じられませんでした。「とにかく今は攻撃しないでくれ」みたいな。

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批判自体はされて然るべきだけど、現時点でみんなで笑いの対象とするのは違くない?って話でした。

多分今後はニュース番組や新聞で政務活動費の追求から地方分権のあり方について問う、バラエティやお笑いでネタにする、って感じで自然と切り分けられていくんでしょうけどね。今回は初動でネタ寄りの見方をする人が多い気がしたのでこんな記事を書いてみました。まぁそれだけあの会見にインパクトがあったってことなんでしょうなー

*1:私もよくないなと思いつつ笑ってしまったし

*2:そもそもあそこでパニックになるような人が県議やってんじゃねぇよって批判も分かりますが、ああいう追い詰められた状況でああなっちゃう人って一定以上の確率でいるんじゃないっすか?知らんけど。

*3:「私に対する一切の(取材)活動の自粛を強く申し入れる」ってやつ

*4:覚悟というか前提?そういった監視・批判があるからこそ議員さんは権力を保てる面もあるわけで。