それでも僕はCDで聴きたい
「やっぱライブはいいよねー」
「生最高!」
よく言われてることですし、ライブだけでしか味わえない楽しさはたくさんあります。
参考:音楽にはCDで聴いてるだけじゃ伝わらない部分がたくさんある - あざなえるなわのごとし
それはわかってるんですがCD、というか録音こそ最高じゃね?と思ってます。
今回は自分が思うライブと録音の特徴を挙げて、その上でなぜ録音で聴きたいかを書きます。
録音の特徴
- 環境を選べる
- どんなスピーカー、ヘッドホンでも
- どんな部屋でも
- 外でも
- 音を変えてもいい
- イコライザー
- テンポ
- 音の高さ
- ボーカルだけ抜いたり
- 何度でも聴ける
- 気に入った曲をリピートしたり
- 楽器ごとに追ってもいいし
- どんな効果のためにその楽器を使ったのか考えながら
- 質が高い
- 一番いい演奏同士を組み合わせて作品として世に出せる
- 納得いくまでなんどでも録り直せる
- 音量の調整を楽器に頼らずにじっくり出来る
ライブの特徴
- 製作者の準備した音で聴ける
- 「こういう音で聴いて欲しい」という意図通りの環境
- 実際には会場、音響、席の位置などによって完全に意図通りとは言えないけど
- 演奏者と観客が同じ音を共有できるのはやはり生でないと難しい
- もちろん舞台と客席で聴こえ方はかなり違うけど
- 「こういう音で聴いて欲しい」という意図通りの環境
- その演奏者の最新の音が聴ける
- その瞬間一番いいと思う方法、バランスで演奏されるので録音した時よりも洗練されてる、かも
- 失敗含めてライブ感が味わえる
- 場の共有
- 演奏者と観客
- 観客の温度がわかると演者も盛り上がるし、それにつられて観客もより楽しくなる
- 観客同士
- ○○が好きな人が集まった環境というのはそれだけで温度が変わる
- 演奏者と観客
- 空間や音量がデカイ
- 単純だけどじつは大きな特徴だと思う
- 普段は聴けない音が聴こえたり、体全体で音を感じることができる
で
両者の特徴はこんなとこですかね。(あくまで自分が思うところです)
その上で「なんで録音で聴きたいか」というと録音の特徴の最後に挙げた、
- 質が高い
からなんですよ。
「音楽を聴く」ならやっぱりいいものを聴きたいんです。
音程、音量のバランス、全体のブレンドが最適(と製作者が感じた)なものを。
上で挙げたライブの特徴全部がなくなってもいいから。
一応
録音の方が好きだからといっても、「ライブはしなくていい!」みたいなグレン・グールド的思想ではないので。
考え方としては近いものがあるとは思いますが、ライブでしか味わえない感覚も大好きです。演奏者としても観客としても。
参考:グレン・グールド 演奏会への不信 - Wikipedia
- 作者: グレン・グールド,ジョナサン・コット,宮澤淳一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/10/08
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