善【気になることば】
読みました。
分からない言葉があったときには辞書を引きましょう!*1
意味
辞典、辞書からピックアップします。全文読んだほうが細かいニュアンスが分かると思うので気になったらぜひ読んでくださいませ。
まずはおなじみWikipedia先生。
善(ぜん、希: ἀγαθὸν, 羅: bonum, 英: goodness)は、道徳的な価値としての良さ。道徳的に正しい事、多くの人が是認するようなもの。
善とは社会的な規範に是とされる存在、行為などである。
via:善 - Wikipedia
つづいてコトバンクからいくつか。
〈善〉を意味する西欧近代語のthe good(英語),das Gute(ドイツ語)は形容詞の名詞化であり,le bien(フランス語),il bene(イタリア語)は副詞の名詞化である。そこには古代ギリシア語における,特にプラトンにおけるto agathonという語法,ないしはラテン語のbonumの用法の影響が認められる。〈よい〉という形容詞や〈よく〉という副詞は,肯定的価値一般を表示する日常語として,きわめて多義的に用いられるが,〈善〉という名詞は本来的には哲学の術語である。
via:善 とは - コトバンク
①よいこと。道理にかなったこと。また,そのようなおこない。 ↔ 悪
②〘哲・倫〙一定の使用・行為・道徳・秩序などにおいて,人や物の性質(価値)がよいこと,望ましくすぐれていること。また,それらをよくあらしめる根拠。真・美とならぶ基本的価値の一。倫理学の対象とされ,人間のあらゆる営みが目指すところ,あるいは営みを律する義務の源泉とされる。
via:善 とは - コトバンク
“一定の使用・行為・道徳・秩序などにおいて,人や物の性質(価値)がよいこと,望ましくすぐれていること。”
というのがしっくりきました。
少し考えをふくらませてまとめると、
- すべてにおいて「善いこと」は存在せず、前提があって初めて善悪の判断がつく。
- その前提は人それぞれ文化や宗教、環境によって異なるので善悪の判断すべてを共有することは困難である。
- しかし同じ文化圏に属しているのであればある程度前提を共有していることになるので、その前提に沿った善いことのルールが生まれる。*2
って感じですかね。
結局「善いこと」について書いてしまった上にありがちな結論でしたw
蛇足
- 「 善いこととは」を知りたいのであればアリストテレスについて調べるのをオススメします。
- その後書かれた「反省会しまーす - 反社会的な中学生」の方が好きですw こういう視点も持ってるのは良いことだと思います。