ウラガミ

いわゆるチラ裏

「本棚の10冊で自分を表現」してみる

inspired by 「本棚の10冊で自分を表現する」と、こうなった - ぐるりみち。.

ということで考えてみた。それぞれ一言二言コメントをつけて紹介。基本時系列。

方陣グルグル / 衛藤ヒロユキ

一発目が漫画というね。

ギップルの「クッサー」を覚えたことで、クサイ瞬間に気がつくようになってしまった。自分の中のひねくれ者な部分が生まれたのは、きっとこの本のせいでもある(笑)

あと「くだらないことって面白いんだな」と気づいて、ギャグ漫画やらコントやら「何を面白いと感じるか」の方向性にかなり影響を与えた作品だと思う。

青空の卵 / 坂木司

いわゆる「日常の謎」好きはここからだと思う。小学生のころ先生に借りたのがきっかけだったはず。すごく気に入ってあとで自分で買った。

カッコつけた言い方になるけど「人のことを考える素晴らしさとやり切れなさ」を知った。また「凡人がどこか欠落した天才をサポートする」という探偵小説の鉄板設定をなぜか初めて身近に感じられた作品。

あ、あと料理漫画好きもここからな気がする。小説だけど。

火の鳥 / 手塚治虫

家の本棚にあって。今考えると全然理解できてなかったのに夢中になって読んでた記憶。ちょっとエロかったからかな?(笑)

「無常感」と「時代は廻ること」の匂いを感じ取っていたと思う。これ読んだすこし後に授業で『春望』を読むことになって勝手にリンクさせて感動してた。

中学野球小僧 / 白夜書房

雑誌だからちょっと躊躇したけど「本棚の10冊」なので。発刊時に見つけて即買って購読してた。

「なにか上手くなろうと思ったら闇雲にやるんじゃなくてテキストにあたるのも大事なことなんだ」って自分で気づけたのが大きい。ここから情報のインプットが好きになっていったのかも。

音楽の基礎 / 芥川也寸志

音楽の基礎 (岩波新書)
芥川 也寸志
岩波書店
売り上げランキング: 6,431

体系的な理解が個別の事象にも役立つことを実感した本。正直今でも分かってない部分あるけど、読んどいて助かったことがたくさんある。

間宮兄弟 / 江國香織

間宮兄弟 (小学館文庫)
江國 香織
小学館
売り上げランキング: 261,268

映画にめちゃくちゃハマって原作も読んだ。「生活を楽しむ姿勢」というか、「生活は楽しいものだ」ということを初めて明確に示された(と思ってる)作品。この兄弟の生活に憧れてた。

そして生活はつづく / 星野源

そして生活はつづく (文春文庫)
星野 源
文藝春秋 (2013-01-04)
売り上げランキング: 727

大人計画関連の舞台・テキストを漁ってる時期があって、その際に出会った。

間宮兄弟を読んで以来、「生活」というのは自分の中の大きなテーマで、この本はまさにその「生活」について書かれた本だった。この人は生活が全然上手くないんだけど、それで卑屈になることもなく、かといって開き直るでもなく「楽しもうとしている」のが好き。

子どものための哲学対話 / 永井均

子どものための哲学対話 (講談社文庫)
永井 均 内田 かずひろ
講談社
売り上げランキング: 8,883

考えること・生きることについての基板はこの本で作られたと言っても過言ではないと思ってる。「子どものため」と銘打ってあるけど、ある程度年いってから読んだほうがクリティカルかもしれない。

ライフハック心理学 / 佐々木正悟

仕組みをつくることの楽しさは感じていたものの、そのための方法論や自分の意志とどう付き合っていったらいいかと悩んでいたときに出会った本(というか著者)。問題に対する向き合い方がしっくりきて、読んでいていつも納得させられる(が、実行するのは難しい)。

禅とハードル / 為末大 南直哉

禅とハードル
禅とハードル
posted with amazlet at 15.09.11
南直哉 為末大
サンガ
売り上げランキング: 166,595

最近のヒット。共感したって言うとおこがましいんだけど、「やっぱそうだよね」と思う瞬間が多かった。読んだことによってこれまで以上に「前提を疑う姿勢」が強化されてしまってめんどくささが増したんじゃないかと不安になってるけど、そういう人が一定数いることを知れてよかった。


▼ 並べてみるとこんな感じ

雑感

  • 本10冊並べただけなのに自分の中身を晒すようで恥ずかしい。
    • コメント付きでなくてもかなり恥ずかしいと思う。
  • 広いんだか狭いんだか、浅いんだか深いんだか(深くはないか)分からないラインナップになった。
    • とりあえず高尚な感じはしないw
  • 読んできた量に対して漫画の割合が少ない。
    • 好きな漫画はたくさんあるんだけど、「自分を表現」っていうとなんか違う感じ。
  • 物語系は案の定小さいころに読んだものが多い。
    • 今の自分を形成してる本って考えるとどうしても。
    • もうちょい年食ったら変わるかもしれんけど。
  • 数少ない学術書や古典的なものも入れようかと思ったんだけど、「こういうのも抑えてますよ」感のために入れてる気がしてやめた(笑)
  • 単純な「オススメ10冊」ってくくりよりも考えるのが楽しかった
  • ぜひいろんな人の10冊が読みたい。