悲しきヘブン(Single Version)のボーカルについて
*若干文句
*まとまってない
悲しきヘブン(Single Version)が6/20の『℃-ute矢島舞美のI My Meまいみ~』にて初OAされたってことで、聴きました。*1
ーー2014/07/11 17:45 追記ーー
MV公開されました。
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▼ つんく♂さんによるライナーノーツはこちら
「悲しきヘブン(Single Version)」
ファンの皆さんにとってはご存知!という感じでしょう。
ライブでも盛り上がるし、この曲の2トップ鈴木、岡井の歌唱を聞けば
その実力は分かって頂けると思います。
ライブ現場で見ても感じる部分ですが、今回改めてレコーディングして思う事は
「なるほど、さすがやな。やっぱ上手いわ」という点です。
これまではCW曲でしたが、℃-uteのディスコグラフィーに
シングル曲として名を残したかったので、
いわゆる「好評につき!」という前評判ありきで
プロデューサーとしても自信作としてこの曲をお届けしたいと感じ、
今回シングル化させていただきました。
アコースティックギターと歌からスローで始まり、激しいロックに突入。
前作との違いはストリングスが入った事とギターソロが
アコースティックギターになった事によっての悲しさ率をアップさせた事です。
パフォーマンスもSingle Versionとしてさらにキレキレのダンスに仕上げてます。
メインは鈴木、岡井が唄ってますが、矢島、中島、萩原もユニゾン参加してますし、
この先もライブででも愛される曲として成長していくと信じています!
via:℃-ute 7/16発売「The Power/悲しきヘブン(Single Version)」|つんく♂オフィシャルブログ 「つんブロ♂芸能コース」 powered by アメブロ
で、ここに書かれている「ストリングスとアコギを追加して悲しさ率アップ」っていうのは納得なんだけど、今回みたいにボーカルを増やすのはちょっとどうなん?ってことを書きます。
トゲのある書き方になるけど「A面で2人歌唱はアレだしダンス担当だった3人もちょっとユニゾンで参加させておくか」感があるというか。そこに必然性がない気がしました。「必然性がない」だとあまりに適当なので表現を変えると「(3人をボーカルに追加した)意味が感じられなかった」って感じでしょうか。
要素の意味
音楽のあらゆる要素には必然性がある。意味がある。
調性、音量、音高、音色、パート、メロディ、コード、構成、拍子、テンポ、etc…
さっきのでいったら「悲しさを表現するためにアコギを使う」とか。単純なのだと「心境の変化を表すために転調する」とか。あらゆる場面のあらゆる要素で「○○のために△△する」と言える。
作曲の際にはもちろん感覚でやってる部分もあるだろうし、事務所やグループによって制約や要望が出てくるからなんでも好き勝手出来るわけではないんでしょう。
ただ、今回の悲しきヘブンに関してはセルフカバー*2なわけで。0から1を生む作曲とは違い*3、「すでにある要素をどう変化させるか」に主眼が置かれる。だから作曲よりも要素一つ一つにフォーカスして組み立てていく作業になるはず。
「原曲の一つ一つの要素を検証し、より楽曲やグループの魅力を引き出すためにはどう変化させたらいいか」を考えてアレンジしていくわけです。
今回のボーカルの追加
で、こっからはゴリゴリの主観ですが、
立ち返って「今回のボーカル追加は原曲より楽曲やグループの魅力を引き出しているか」「そこに意味はあるのか」を問うたら、おそらくNo寄りだと思うんですよ。少なくとも現時点*4では。もともと鈴木愛理と岡井千聖の2人で歌ってこその曲だったし、SingleVer.でもそこを軸にするのであれば無駄にボーカルを増やす必要はない。「ワンポイントで○○の声が聞こえてくることでこの場面に艶が~」みたいなつくりであればいいけど、そんなことはなくユニゾンでの参加だし。で、もしも楽曲の違う一面を見せるために「鈴木、岡井の2人で歌ってこそ」という要素を変えたいのであれば、もっと大胆に5人で歌う場面や、2人で歌うにしてもメンバーを交代しつつ歌う場面を増やすべきだったと思うんですよ。
だから今回の中途半端なかたちでのボーカル追加はなんか違うと思った。って話でした。
まぁいろいろ事情があるんでしょうけどね('A`)
もともと原曲が好きで今回のアレンジを楽しみにしていた分ちょっと愚痴っぽくなってしまいました。
The Power/悲しきヘブン(初回生産限定盤A)(DVD付)
- アーティスト: ℃-ute
- 出版社/メーカー: UP-FRONT WORKS
- 発売日: 2014/07/16
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