音楽史の学び方
こんなツイートを読みまして、
合唱の芸術性をちゃんと理解させるなら、楽譜の読み方もちゃんと勉強させるべきだし、音楽史についても少しは知っておくべきだし、演奏を多く聞いて感性を鍛えるべきだと思う。さらにいえば、著作権を軽んずるべきではなく、コピー譜ではなく、ちゃんと楽譜をかわせるべきなんだよな。
— ロカルノ (@s_locarno) September 17, 2013
ふむふむと納得しながら読みました。
でも「音楽史について知ろうとしても、どう手を付けていいか分かんないよな-」と思ったので、独学での学び方を書いてみようと思います。
*ここでは音楽史自体ではなく、その学び方を書きます。また、ここでいう音楽史は西洋音楽史を指しています。
大枠をつかむ
体系化された分野の勉強をするとき、大事なのは「概要をなんとなく分かるようになってから詳細を学ぶ」ことだと思ってます。
で、そういう知識の付け方に役立つのが本、とくに新書です。
音楽史初心者にオススメの新書は岡田暁生の「西洋音楽史」です。
- 作者: 岡田暁生
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 新書
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時系列にそって「その時代の音楽がなんのためにあって、どのように演奏されたか」が丁寧に解説されています。これさえ読めばだいたいこんな感じっていうのはつかめます。
実践
続いて実地で個々の楽譜にあたっていきます。ここがないとそれこそ机上の空論というか勉強した甲斐がないというもの。
読む&聴く
各時代を代表する作曲家の作品を楽譜を読みながら聴いてみましょう。
例は先に挙げた新書の中から作曲家を選び、YouTubeなどで検索してみましょう。著作権切れの作品については楽譜を買わずともIMSLPなどで探せば見ることが出来ます。(ホントにいい時代です)
そんなまどろっこしいことしてられっか!というロックな方は King's Singers の Masterpiece でも聴いてください。でも勉強してから聴くほうが楽しいですよ。
演奏する
演奏しないと見えてこないこともあります。「この人は当時としては新しい技法を使っているな」とか「この時代、この国はこんな音楽が多かったのか」とか、ぶっちゃけ本や聴いても知ることは出来ますがより記憶に残りやすいです。
また、音楽史を学んでから演奏すれば、ただ演奏するよりも、どう演奏したらいいかが見えてきたり、楽譜に向かう際より臨場感をもてるようになります。まぁそのために音楽史を学ぶわけですが。