眉唾【気になることば】
眉毛に唾つけると真偽が分かるみたいな話ってこと?謎じゃね?
というわけで早速辞書から。
眉に唾(つば)をつければ狐(きつね)などに化かされないという言い伝え
via:眉唾(マユツバ)とは - コトバンク
眉に唾をつければ狐や狸に化かされないという俗信から生まれた言葉である。江戸時代には「眉に唾をつける」や「眉に唾を塗る」などと言っていたものが、明治時代に入り、「眉唾物」や「眉唾」という言い方になった。
via:眉唾(まゆつば) - 語源由来辞典
狐うんぬんは分かったけど、じゃあなんで唾つけると化かされないの?、ってことでもう少し検索。
一つ目は、キツネは人の眉毛の数を数えて化けたり騙したりすると考えられていて、眉毛の数を数えられて化かされないように、眉毛に唾を塗ることで固めて、キツネに眉毛の数を数えさせないためという説です。
二つ目は、平安時代の豪傑が、山の中で炎をふく大ムカデに出会い、炎に眉毛を焼かれそうになったので、眉毛に唾をつけてそれをしのいで大ムカデを倒したという話があり、そこから、そのような荒唐無稽な話のことを「眉唾物」「眉唾」というようになったという説です。
via:「眉唾(まゆつば)・眉唾物・眉に唾をつける」の意味と語源
唾には、魔力を封じる力があると信じられていました。(平安時代、陰陽道が信じられていた時代です) (大ムカデ退治で、矢に唾を塗って射たら刺し貫けたというのもありますよね) そして、眉に唾を塗ると、魔術から開放されて、本当の姿が見えると信じられていたのです。
via:「眉唾もの」の起源をおしえて!
この辺が妥当っぽい。
でも狐が眉毛数えて化けるってのも意味不明だし、唾への信仰(ってほどでもないが)も謎すぎる。唾つけときゃ治るとかも言うし、どっかに「唾すごい」みたいな意識があるのかもしれない。謎。
本人ではなくその家族に対して嫌がらせを行うってどういう心理?
読みました。
世間(?)から悪判定されたら何やってもいいなんてことはないし、その家族に関しては言うに及ばず。日本は法治国家なわけで。
だから長谷川さんの対応は当然だと思います。私がこの件で気になったのは犯人(あえてこの表現を使いますが)の動機。ニュースなどで「意味わかんねーことする奴もいるもんだな」と思った時、そこに至った筋道を考えるのが癖なので。
動機についてはブコメにも、
- 歪んだ正義感(私刑)
- 愉快犯
- 一族郎党連座で皆殺しの時代で止まっている
- なんでもいいから嫌がらせがしたい
- 言論で真っ当に闘わないから言論以外の所に歪みが出る
って感じでいろんな意見があります。
正義感や愉快犯はすぐに思いついたのですが、すこし考えてからでてきた視点は、最後の「言論で真っ当に~」と似たようなものでした*1。
長谷川さんの感情を動かすため(自省させるため/言論を変化させるため/傷つけるため)には、「本人に言葉で説いたり嫌がらせをするより、家族に嫌がらせした方が有効」みたいな論理で行動したんじゃないか、と。
これなら辛うじて理解(≠共感)はできなくもないです。「無敵の人*2」をどうにかして_それこそ罪を犯してまでも_傷つけたいと考えた時、本人ではなく周りを攻撃する人がいてもおかしくない。(ここで「おかしくない」と考えてしまう時点で、一族郎党連座で皆殺しの時代で止まっているのかもしれませんが、共感はできないのでそうじゃないと思いたい。)
もちろんその上で言葉で意見を闘わせるのが正道だと思いますし、本人や家族に対する迷惑行為を肯定することにはなりませんがね。
以下、その他もろもろ考えたこと。
- 上に書いたのは「犯人に論理があるとしたらどんなものだろう?」という視点で無理やり考えたものなので、見当違いの可能性が高い
- 「気に入らないからと言って嫌がらせをしていいわけじゃないし、その家族に関しては言うに及ばず」という前提をもっと書くべきだったかも
- 嫌がらせを擁護したいわけはないので
- この件は加害者家族に対しての嫌がらせともつながってて(それこそ「一族郎党連座」的な発想)根が深そう
- ムラ社会、五人組、禊、穢れとかともつなげて書ける
- 罪を犯したわけじゃないからネットで晒されて嫌がらせをうける話に近いかも
- でもこの件で「ネット民」という言葉を使うのはなんか違う気がする。
- というか現代において「ネット民」なる言葉はもう使えなくなってると思う。